【看護師辞めたい】退職は甘えと言われた時の対処法や考え方とは?
患者のケアや業務に追われる中で、看護師なら1度は「看護師辞めたいなぁ」と考えたことがあるでしょう。
しかし、看護師不足な職場での「辞めたい発言」は上司や先輩にとっては鬼門でしかなく、なんとか引き留めるために厳しいことを言われた経験がある方も多いのではないでしょうか。
2014 年に「看護師等の人材確保の促進に関する法律」が改正されて以降、看護師の働き方はますます多様になり、組織改革や転職活動が活性化しています。
この記事では、看護師を辞めたいと感じる理由や辞めたくなった時に考えたいことを紹介しながら、病院だけではない看護師の働き方について解説します。
【今回の内容】
- 看護師を辞めたいと感じる場面3選
- 人間関係がうまくいかない時
- 忙しすぎる
- 身体・精神的不調
- 辞めたいと思ったときに試したい3つのこと
- 趣味に没頭する
- 親しい友達や家族に相談する
- 転職や副業を考える
- 【病院以外でも!】看護師の多様な働き方をご紹介!
- ライター・ブロガーなどの在宅ワーク
- 企業への転職
- トラベルナース・ツアーナース
看護師を辞めたいと感じる場面3選
厚生労働省の調査によると、おおよそ8割の看護師が離職を考えているあるいは考えたことがあると回答しています。そもそも、せっかく取得した看護師の仕事を辞めたいと感じてしまう理由はどこにあるのでしょうか。
ここでは、辞めたいと感じる5つの場面について詳しく見ていきましょう。
人間関係がうまくいかない時
人間関係の問題は医療職以外でも存在していますが、看護師は女性ばかりの職場であるため、事を深刻にしてしまう可能性があります。「愚痴を同僚と話しただけなのに、愚痴が悪口として広まってしまう」「噂好きのお局にあらぬことを話された」などの経験をしている看護師がほとんどです。
また、看護師は、患者の命と健康を守るという重責を担っていることから、失敗は許されません。神経を尖らせながら働いているため、ミスに対して過度な反応や助言をしてしまうこともあるでしょう。
そうした環境的な要因もあり、人間関係がうまくいかずに退職を考える看護師もいます。
忙しすぎる
看護師不足が叫ばれている昨今、看護師の業務負担は増え続けています。
ホスピタリティを重視した患者や患者家族への対応、1人ひとりの担当患者やケアの増加、正確な書類や記録の作成、委員会活動などの業務に加え、新型感染症対策が追加されるなど多くの負担が看護師にのしかかっています。忙しくて涙を流した看護師もいるでしょう。
業務負担やゆとりを求めて退職や転職を考える方もいます。
身体・精神的不調
日勤と夜勤をコンスタントにこなしている看護師。夜勤の弊害として、交代勤務睡眠障害や自律神経失調症などが指摘されています。睡眠が不足することで精神的な不調にも繋がりやすくなります。
また、20代前半のころは夜勤明けで遊びに行けていたのに、30代、40代と歳を重ねていくにつれて夜勤がキツいと感じることが増えていきますよね。
そうした身体的・精神的負担を感じて退職を考える看護師も多いです。
辞めたいと思ったときに試したい3つのこと
看護師は、業務や人間関係などさまざまなストレスにさらされています。「看護師を辞めたい!」と退職が頭をよぎったら、ぜひこの4つの方法を試してほしいです。
退職は重大な決断です。しっかり考えて、自分の最善の道を選びましょう。
趣味に没頭する
趣味に打ち込むことは、仕事での出来事を忘れられるだけでなく、ストレス発散やリラックス効果があると言われています。
また、遠征やグッズなどにお金がかかる趣味の場合、趣味のために仕事をするという明確な目的があるため、仕事を頑張る原動力にもつながりますよね。
親しい友達や家族に相談する
前述したように、女性は基本的に話をしたい生き物です。ストレスが溜まれば溜まるほど「誰かに聞いてほしい!」「この想いを誰かに聞いてほしい、わかってほしい」と感じる傾向にあるのです。
仕事の話ばかりしているといつかは飽きてしまい、別の楽しい話題に変わることも往々にしてあるため、まずは相談することもよい気分転換になりますよ。
転職や副業を考える
看護師を辞めたいと思ったら、自分の働き方を考えるチャンスかもしれません。看護師としてこのまま働き続けるのか、看護師以外の働き方があるのか、看護師を続けながら別のことに挑戦する道を選ぶのか…年齢に関係なく選択はいつでもできるのです。
まずは自分の仕事に対する考えや目標、実現したい夢などを考えてみましょう。
自己分析をしたうえで転職活動を行っていくことで、アンマッチな転職を回避できますよ。
【病院以外でも!】看護師の多様な働き方をご紹介!
ひとえに看護師の仕事といっても、病院や施設など現場で働く看護師だけではありません。看護師としての知識や経験を活かしながら、他分野で働く看護師も数多く存在しています。
ここでは看護師の多様な働き方の一部をご紹介します。
ライター・ブロガーなどの在宅ワーク
昨今では将来なりたい職業ランキングにも名前が挙がる「ライター」。看護師の知識を活かした記事執筆を行うのが看護師ライターです。医療情報は、正確さが求められることから看護師の知識を活かせる点で、請負単価も高くなりやすい特徴があります。
また、看護師向けのブログ作成を行う「ブロガー」も注目されています。看護師だからこそわかる現場の裏側や看護師から他職種への転向など、自身の体験を記事にしてブログを運営できます。最小限のスキル学習で始められるため、副業として行っている方もいますよ。
ブロガーの主な収入源は、ブログに貼り付ける広告です。最近では、スキルマーケットのココナラなどで、記事や商品などの拡散サービスを提供して稼いでいるブロガーもいますよ。いずれにしても、ブログで稼ぐためには、発信している情報に興味を持ったユーザーのアクセスを集めることが重要です。
「そもそもブログで収益化の仕組みが分からない・・。」という人は以下もご確認ください。 |
企業への転職
産業看護師やCRC(治験コーディネーター)など企業で働く看護師もいます。
看護師の資格や知識を活かしつつ、新しい知識やビジネススキルも学べますよ。夜勤もないことから人気が高く、求人が出てもすぐに埋まってしまうことも少なくありません。
トラベルナース・ツアーナース
トラベルナースやツアーナースは、旅をしながら看護師の仕事を行える働き方です。
短期間の雇用ですが、その分通常の看護師よりも高い給料であり、効率的に稼ぐことができます。旅行好きや、1つの職場にとどまることが苦手な好奇心のある看護師にはぴったりの働き方です。
「看護師辞めたい」のは甘えじゃない
実習や国家試験を乗り越えて看護師になったからといって、必ず看護師をしなければならないわけではありません。退職は甘えではなく、自分に合う職場や仕事を探すための分岐点にすぎないのです。
退職を考え始めたら、自分のやりたいことはなにか、そのために仕事はどうしていくべきかをじっくり見つめ直してみましょう。
